悲田院文書
清文堂史料叢書第29刊
岡本良一・内田九州男編
本書は、近世大坂の四ヶ所にあった非人集落の一つである、天王寺垣外に残された文書205点と、道頓掘垣外関連の「垣外一件」を翻刻する。天王寺垣外は四天王寺の支配下にあり悲田院と称し、大坂でもっとも早く成立した垣外である。収録文書を、由緒・支配・人別人口・宗教・仲間統制・仕置・公役・番株など12項目に分類する。非人研究は日本近世社会の分析にとって重要な課題となっており、近世都市史の重要な研究分野でもあり、本書の持つ意義はきわめて大きい。
ISBN4-7924-0289-1 (1989.7) A5 判 上製本 250頁 本体6214円