大和国庶民記録
−堀内長玄覚書・井上次兵衛覚書−
清文堂史料叢書第67刊
平井良朋編
天理図書館蔵の「曾我村堀内長玄覚書」は、慶長年代から安永6年まで、長玄が若年の頃から聞き及んだことや体験したこと、珍しく思った出来事などを書き留め自ら編集したものである。井上光明氏所蔵の「井上次兵衛覚書」は、宝永元年から宝暦4年まで、長野村の庄屋を勤めた次兵衛が、見聞・体験した様々な出来事を年代をおって書き留めたものである。記事の内容は、社会の動静や領主の財政状況、天変地異や各地の出来事など、同じ時代を大和で生きた庶民の立場からの貴重な証言。
ISBN4-7924-0388-X (1993.7) A5 判 上製本 260 本体7600円