奈良奉行所記録
清文堂史料叢書第75刊
大宮守友編著
本書には「町代日記」(寛文7・8・9・10・享保12年)5冊と「御番所日記」(宝永4・文化4年)2冊の合計7冊を収め、付論「近世前期の奈良奉行」を併せる。「町代日記」は奉行所内にあった町代部屋で当番の町代が記した執務日記、「御番所日記」は当番与力が記したと思われる訴訟の取次記録である。 付論では上方における民政機構の一環として奈良奉行の存在形態を論じる。本書に収録した史料は、当該期の奈良町と周辺の庶民生活の実相を如実に伝える、稀有の好史料といえる。


  著者の関連書籍
  大宮守友著 近世の畿内と奈良奉行




ISBN4-7924-0414-2 (1995.12) A5 判 上製本 600頁 本体14,000円