幕末本草家交信録
−畔田翠山・山本沈三郎文書−
清文堂史料叢書第76刊
上田 穣編
紀州藩本草学者・畔田翠山と平安読書室の山本沈三郎は、本草研究のための情報交換の交信を行った。大坂の町人本草家・堀田龍之助を通じたその交信の貴重な翻刻(堀田家旧蔵)と併せて、京都学派の資料センターであった山本読書室の年表を基にした本草関係年表を収録する。難解な専門用語には解説を付した本文では、当時の自然科学研究の高い水準が理解でき、また、年表からは幕末京都の貴重な情報もうかがい知ることができるなど、本書は広い利用が期待できる。
ISBN4-7924-0413-4 (1996.2) A5 判 上製本 320頁 本体8600円