直原玉青
望月信成編
直原玉青画伯は故矢野橋村氏の指導のもとに南画法の薀奥を窮め、爾来絶えざる研讃を重ねて、着々と地盤を築き上げ、既に関西画壇の重鎮である。毎年各種の展覧会に力作佳作を出品せられ、また後進作家の指導に余念がなく、芸界への精進は誠に目を見張るものがある。画伯の芳閉を宣揚するとともに、日本画の面目を一般に理解してもらうべく、優雅な図録を刊行することとした。恐らくこの挙は斯界に旱天の濕雨に比すべきものがあると自慊する。 (望月信成)
ISBN4-7924-2335-X (1978.6) A3判変型 原色図版72葉 上製本 総222頁 本体37,000円