北方社会史の視座 歴史・文化・生活 全4巻
長谷川成一監修



第3巻 歴史分野(近代)と生活・生業分野
河西英通(広島大学大学院文学研究科教授)・脇野 博(秋田工業高等専門学校教授) 編

◎歴史分野――東アジアと近代における地域と国家
北緯四〇度の歴史学――東アジア世界における北方日本…………荷見守義
北の自由民権…………河西英通
北の軍隊を見る地域のまなざし――郷土軍としての第八師団と大湊要港部…………荒井悦郎
東北振興のあゆみ――近代国家と地域開発…………中園 裕
役場文書に見る戦時教育行政――学校動員の実態を探る…………中園美穂

◎生活・生業分野――地域に生きる人々の生活と社会
北東北の農山村…………山下祐介
争うネブタの伝承――青森県津軽地方のケンカネプタ…………小山隆秀
近世前期津軽地域における漁民像について…………坂本寿夫
北方の森林資源と林業…………脇野 博
金銭出納簿にみる明治初期のハリストス正教会…………山下須美礼
北日本の鉱山と鉱害――秋田県大葛鉱山毒水問題を中心に…………土谷紘子
海峡地域の女性の生活誌――地域・家族・手仕事…………長谷川方子
箱館鯡船の来航と八戸湊の構造…………渡辺英夫
コラム1 津軽人と南部人…………小泉 敦
コラム2 サイロを旅する 北方社会の近代建築…………二村 悟
コラム3 「医療の社会化」を巡る――地域社会の相克…………川内淳史




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  編者の関連書籍
  脇野 博著 日本林業技術史の研究

  浪川健治 デビッド・ハウエル 河西英通編 周辺史から全体史へ

  熊谷公男・柳原敏昭編 境界と自他の認識(講座 東北の歴史 第三巻)




ISBN978-4-7924-0638-7 C3321 (2008.5) A5判 上製本 416頁 本体4500円
※上記のデータはいずれも本書刊行時のものです。